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〔特別授業〕森の健康診断

森の健康診断

理科特別授業「森の健康診断」 ―日本の人工林の実態を知ろうー

 理科の新たなる取り組みとして、2年生で特別授業『森の健康診断』を実施しました。
 これは、今年まで3年間にわたる、東京大学愛知演習林での、蔵治先生による特別授業を受けて、その際のノウハウを活かし、授業の一環として、2年生全員に特別授業を経験させたいという思いから始まりました。
 また、地域の協力を得て、松阪近辺に多くある人工林の危機的実態を実感してもらうということや、主体的に科学的データを取り、考え、発表する探求学習を行うことも大きな目的の一つです。企画は大きく4つから構成されています。

  1. 東京大学愛知演習林の蔵治光一郎先生による日本の人工林の実態および森の健康診断の理論的説明 2時間
  2. 矢作川水系森林ボランティア協議会(矢森協)および森の研究者の指導の下、森の健康診断を実践 4時間
  3. データ解析 授業内
  4. 校内データ発表会
  • 10月15日
  • 10月20日
    2D
  • 10月22日
    2A
  • 10月27日
    2B
  • 10月31日
    2C
  • 3月13日

東京大学愛知演習林の蔵治光一郎先生による日本の人工林の実態および森の健康診断の理論的説明

 10月15日(水)、ベルホールにて中学2年生全体が講義を受けました。
講義では、スギやヒノキの人工林は、混み合い過ぎていて、根を張りめぐらすことが出来ず、下草もないため土壌流出が激しく、土砂崩れの危険性が高い危機的状況で、放っておくと大変だという日本の人工林のおかれている状況、そして、現状を打破するのに効果的な、森の健康診断の意義とやり方について、写真や動画を使いながら丁寧に的確にわかりやすく説明していただきました。

 生徒は、メモを取り真剣に聞いていました。東大への入り方に話が及ぶなど、ユーモアにあふれる講義となりました。

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森の健康診断を実践 2年D組

 10月20日(月)、晴天の中、中学2年D組35名の生徒がトップバッターとして体験しました。調査地は、松阪飯南森林組合のおかげで身近な松阪市森林公園、実践指導は矢作川水系森林ボランティア協議会の稲垣久義副代表をはじめとして5名の方々にお願いしました。

 まず1・2班は、比較的管理された人工林で、植生が比較的豊かなところでした。そして3・4班は、かなりの長期間管理せずに放置された人工林でした。土壌の流出が激しく、根がむき出しになっているところが多くありました。
 生徒達は授業で予習してきた尺蔵を使いこなし、樹高等の計測をしました。適切な指導をしてもらったことにより、みんな手際よく調査を行うことができました。
後半は1・2班と3・4班が場所を入れ替えて調査・・・放置林と管理されている人工林の違いを目の当たりにしました。

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森の健康診断を実践 2年A組

 10月22日(水)、2年D組に引き続いて2年A組が体験をしました。空模様が怪しげで、心配しながらスタートをしました。今回も実践指導は矢作川水系森林ボランティア協議会の稲垣久義副代表をはじめとして5名の方々にお願いしました。

 今回もD同様に4班に分かれてそれぞれ指導を受けました。まず、1・2班は管理が遅れている放置林を最初に調査、3・4班は比較的管理されて、下草がいくらか存在する地点を調査しました。後半は入れ替わりました。日頃森に入ることもないし、登山の時も登山道しか歩かない子がほとんどのようで、今日はよい経験になりました。講師の先生方には的確に・親切に教えていただきました。本当にありがとうございました。
 最後に2A集合写真です。実は、調査が終わったところで雨が・・・日頃の行いがよかったのでしょう。

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森の健康診断を実践 2年B組

 10月27日(月)、2年A組に引き続いて2年B組が体験をしました。前回までは4班編成で開講でしたが、今回は5班編成とし、一人一人の果たす役割が大きくなりました。

 まずは、みんなで挨拶をし、班毎に分かれて一箇所目の地点調査に出ました。今回も、矢森協のスタッフの方々の指導の元、D・A同様に、管理が遅れている放置林を最初に調査をする班、比較的管理されて、下草がいくらか存在する地点を調査する班に分かれ、後半は入れ替えました。荒れている森では、自然に木が倒れてしまって根があらわになったものが見受けられました。途中、比企先生に教えてもらいながら、沢でサワガニを採集したり・・・涼しいです。このような楽しみも森の調査の醍醐味です。

 今回は、地元の小学校 大河内小学校の金子校長先生が見学にいらっしゃいました。小・中連携で、このような取り組みが、近い将来できたらいいなと思う瞬間でもありました。

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森の健康診断を実践 2年C組

 10月31日(金)、最後に2年C組が体験をしました。このように希望者参加型ではなく、学校規模で森の健康診断を体験するのは全国初めてで、当初はいろいろ心配しながらの開催でしたが、おかげさまですべてのクラスの開催ができました。それも4日とも雨天延期などもなく、幸運の連続でした。今回も、矢森協のスタッフの方々の指導の元、管理が遅れている放置林を最初に調査をする班、比較的管理されて、下草がいくらか存在する地点を調査する班に分かれ、後半は入れ替えました。

 生徒達がその危なさに気付いてくれたり、植生調査では、樹木・草本それぞれいろいろ見つけ、同定をしてもらいました。植物のことがわかると、もっともっと楽しいものです。生徒達は主体的に取り組み、目でみて、触れて、頭で考えて・・・本当に総合的な学習を行ったと思います。生徒達の感想の中に、「面白かった」、「蔵治先生の話どおりだった」との声が多数見受けられたことからも、充実振りがうかがえます。この経験を家に帰って話し、興味の輪がどんどん広がっていって欲しいと思います。

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森の健康診断を生徒発表会

 3月13日(金) 6限目にベルホールで、森の健康診断・生徒発表会を行いました。昨年10月に、松阪飯南森林組合、矢作川水系森林ボランティア協議会の協力を得て、2年生140名が、東京大学愛知演習林の蔵治先生の授業を受け、その後クラス毎の森の健康診断を行いました。今回はそのデータを生徒達が解析し、各班2分の持ち時間を使っての発表という形式をとりました。

 ほとんどの生徒は、みんなの前で発表した経験がなく、また、科学的なデータを解析することも初めてで、大変貴重な経験となりました。この企画をする前には、ほとんど森林に興味を持っていなかった生徒も、いろいろな知識・ものの見方・考え方を学びとり、今やちょっとした科学者のように発言してくれました。結果は、ほとんどの森が過密で、一見良さそうに見えた調査区でも過密という結果が多く見受けられ、生徒達は管理の必要性を実感したようでした。

 生徒の発表の後、研究者の立場から 豊田市矢作川研究所の洲崎主任研究員のアドバイス、ボランティアの立場から 矢作川水系森林ボランティア協議会の稲垣副代表のアドバイス、森林組合の立場から 松阪飯南森林組合の岡田様のアドバイスおよび現状をお話いただき、生徒達の理解も深まりました。

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