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学校長挨拶

 中高一貫教育の6年間は、心身ともに大きく成長する時期です。少年から青年へと変わっていく大切なこの時間を、君たちは三重中学校・高等学校で過ごす決意をしたわけです。その決意に敬意を表します。

 この学び舎で精一杯の努力をして、立派な青年になってほしいと切に願います。努力は必ず報われるのか、それはわかりません。ただ、わかっていることは、「努力をしなければ人は成長しない」ということと、「努力以上のことは人生に起こらない」ということです。

 人が大地に立つには、足を置けるだけの広さがあればいいかもしれません。しかし、その周りを削り取ってしまえば、足場はとたんに危うくなってしまいます。人が安心して立つには、やはり広大な大地が必要になるのです。その広大な大地は決して物理的なものではなく、君たちの精神の大きさを指しています。心を豊かにたくましく成長させる、それこそが君たちの立つ大地を大きく立派なものにしてくれるのです。

 さて、三重中学校・高等学校の建学の精神は『学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ』であり、校訓は『真剣味』です。『真』とは心理を追及する学問に対する真摯な姿勢、『剣』とは肉体を鍛えるスポーツへの真剣な態度、『味』とはそれらを支える人間味を指しています。その具体的な教育内容として、「ルールを守る」「ベストを尽くす」「チームワークをつくる」「相手に敬意を持つ」という四大綱があります。私たちの理想とする生徒像とは、この四大綱を身につけた生徒です。勉強やクラブ活動、そして多くの特別授業や研修を通して、同じ志を持った仲間たちとお互いに切磋琢磨しながら多くのことを学び、お互いを高めあってほしいと思います。

 学校生活は楽しいことばかりではありません。光が強ければ影もまた濃くなるように、楽しいことと同時に、苦しいこともついて回るものです。楽しみだけの生活があると考えてはいけません。しかし、苦しいときにこそ、自分の真価が問われるのだと思って乗り越えてください。

 強い意欲と大きな希望を持って「できるようになるんだ」という心を作り上げていかなくては、成長はないのです。勉強でもなんでも、貴重な時間をかけるだけの価値を持たせるのは、それを無駄にしない心です。「求める生徒像」をよく読み、ただ漫然と授業を受けることのないように、普段からきちんと心構えを作っておくことが肝心です。怠けていく自分、妥協していく自分を突破してほしい。三重中学校には、君たちの頑張りを支え、応援する環境があります。与えられたこの機会を最大限に生かし、充実した学校生活が送れることを心から願っています。