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チームの特徴について

 選抜野球大会が近づいてくるにつれ、チームの状態が話題になることが多くなってきたようです。チームの特徴について、少し触れたいと思います。

 今年の硬式野球部の特徴は「接戦に強いこと」「粘り強い試合をすること」です。それはデータからもうかがえます。昨年の三重県の秋季大会、その後、三重・愛知・岐阜・静岡の代表校によって行われた東海大会の7試合のうち、5試合が2点差以内の勝利でした。

 チームは「打たれても崩れないピッチング」を中心とした堅い守りを心がけています。三浦投手は秋季大会決勝では序盤に打たれたものの中盤からは持ち直し、肘の痛みを抱えながらも153球を投げ、完投しました。三浦投手は秋季大会後半から東海大会にかけての9試合全てに先発して8試合で完投、安定した成績を残しています。最速144キロの速球と変化の大きいスライダーを組み合わせ、高い防御率を出しています。防御率1.34は出場32校の主力投手中10位、投球回数も6番目の多さです。守りの堅さは出場32校中、チーム防御率が6位であることからも、いかに堅い守りであるかがうかがい知れます。

 これまでの三重高校は攻撃力が特筆されることが多く、それに比べ今年のチームは打てないと言われることが多かったですが、データから見ると違った面が見えてきます。レギュラーのうち6人の打率が3割を超え、チームの本塁打数8は、出場32校中3番目です。打点では主将の岡本選手が14打点を誇ります。前川尚基選手は秋季大会以降の公式戦で38打数19安打で打率5割、その19安打のうち、2塁打が5本、3塁打が3本と長打が期待できます。「次のバッターにつなぐ野球」を心がけた結果、犠打を絡めて走者を進め、単打で得点に結びつける戦術ができあがったことから、今年は打てないイメージを持たれたのではないでしょうか。打てないのではなく、堅実な攻撃をするチームなのです。

 三重高校は今春が11回目の選抜大会出場、夏には10回の選手権大会に出場した経験を持ち、通算19勝19敗。これに1勝を付け加えるべく、選手は心を1つにして試合に臨みます。

三重高等学校
2012/03/19

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