三重高等学校 三重中学校

ハーバード模擬国連2020
参加報告

Harvard Model United Nations 2020
January 30th — February 2nd
Harvard University, Boston, USA

Harvard Model United Nations(ハーバード模擬国連)に参加します。

2019年11月19日

Harvard Model United Nations(ハーバード模擬国連)に参加します。

 

英語教育が進み、より高度なコミュニケーション能力と国際理解に目が向けられるようになりました。本校でも海外で活躍できる人材の育成を目的として、国際交流をはじめとしたさまざまな取り組みに力を入れています。

世界的に高い評価を受けている取り組みの一つに模擬国連への参加があります。しかし、求められる能力や技術の高さに加えて、準備のために膨大な時間がかかることにより、日本の高校生による模擬国連への参加はほとんどありません。国際問題に関心の高い大学生が活動する場になっています。世界各国で開催されている模擬国連の中でも、アメリカ、ボストンにあるハーバード大学で行われるHarvard Model United Nations(ハーバード模擬国連)は、約100年前の1923年に開催された「模擬国際連盟(Model League of Nations)」に端を発する、権威ある模擬国連です。模擬国連に参加した各国首脳や国連職員は少なくありません。

このHarvard Model United Nationsに本校の4年生と5年生の4名が参加することになりました。Harvard Model United Nationsでは、国連と同様に、人種差別、貧困と飢餓、移民、人権、ジェンダー、気候変動、核問題など、現代社会の問題を総会や個別の委員会で討議します。本校の4人は応募した文が高く評価され、国連を代表する委員会であるIAEA(国際原子力機関)に4年生の2人が、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)に5年生の2人が出席し、世界の57の国々や地域から集まった3000人と共に、現状の確認や問題解決のための新たな提案を行います。

模擬国連に参加するには英語力だけでなく、正確な資料に基づくリサーチ力、決議案などを書く作文力、スピーチやプレゼンテーションをする力、複雑に利害関係が入り混じる国々との交渉力が必要です。現在4人は、問題解決に向けて、討議のための準備に忙しい毎日を送っています。何冊もの本をアメリカから取り寄せ、英文資料に目を通す毎日です。

国連決議には法的な拘束力はありません。しかし、決議は国際社会の総意と見なされるため、世界各国に強い影響を与えます。同様に模擬国連も、次世代を担う若者の総意として扱われます。規模が大きく、伝統があるHarvard Model United Nations, Bostonは特に注目を集めています。

4人は議題の背景を深く掘り下げ、実効力のある決議案の採択に向けて準備を重ね、来年1月30日から行われる会議に臨みます。