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創立50周年を迎えての挨拶

思い出多き母校 ― 創立50周年に寄せて

三重中学校同窓会長 山下 至

 梅村学園三重中学校が記念すべき創立50周年を迎えます。今回、兄貴的存在の三重高等学校とともに半世紀を祝う記念式典や事業を開催することは、関係者はもちろんのこと卒業生にとっても感慨深いものがあります。

 年月のたつのは早いもので、私も三重中から三重高を卒業して42年。生徒だった頃のことを思い出します。久保山の丘陵地、ぽつんとあった校舎。校門の前は田んぼで、そこから少し離れた旧道沿いに民家がありました。田んぼの細い道を自転車で通学したことがよみがえってきます。昭和38年から44年というのは交通量も少なく、信号もなかったので、今よりはかなり早く行けたようです。

 それに思い浮かぶのは、三重中開校当時の先生方です。大学を卒業され、すぐ松阪のこの地に赴任された方が何人かいらっしゃいました。こちらもピカピカの1年生。先生方は初々しく、毎日の授業も手探り状態で、先生のお話や授業の進め方など楽しい試みが多くて、とても新鮮に思えたものでした。

 それから長い月日がたち50年。ひとつの大きな節目を迎え、今度は伝統を守りながら歩み続けます。校史にも刻まれるこの節目に、私たち同窓生も自分たちの生徒時代の楽しかったことを思い出して、さらに母校が発展していくよう支援していこうではありませんか。