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事業のあらまし

創立50周年 第1回記念講演
松阪市 山中市長講演会 第1体育館午前午後2回講演 9月21日

 9月21日(火)創立50周年記念事業の一環、「ようこそ先輩」シリーズの第1回として、山中光茂松阪市長をお招きし、『アフリカで感じられた幸せの価値観』の演題で講演会を行いました。山中さんは三重中学校第27期、三重高等学校第31期の卒業生で、現在34歳。慶應義塾大学で法律を、群馬大学で医学を学んだあと、NPO法人で医師として、アフリカで活動されました。その後三重県議会議員を経て、2009年1月より松阪市長として活躍されています。
 この度の講演では、アフリカでの経験を通して感じられたことを、ご自分で撮影された写真とパワーポイントを用いて、生徒とやりとりをしながら、熱を込めて語っていただきました。「何が幸せなのか?」と考えさせられる重みのある、心に残る講演となりました。山中市長、ありがとうございました。

創立50周年記念講演会_1 創立50周年記念講演会_2
創立50周年記念講演会_3

三重中学校・三重高等学校 学園祭2010

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学園祭パンフレット

教養講座Ⅰ

教養講座1「宣長と松阪」 教養講座1「宣長と松阪」

 5月14日、50周年記念事業の一つとして本居宣長記念館の館長吉田悦之さんによる文化講演会があり、第1回目の演題は「宣長と松阪」。

 講演は古文を学ぶ意義についてから始まりました。「古文は人生のすべての基礎であり、本質であるものを伝えている。古文を学ぶことにより、人が人として生きる普遍的なものを感じ取ることが出来る。日本の古典より中国の古典はもっとプラクティカルで現代のビジネス書になりうるが、それに対し日本の古典は役に立たないかもしれないが、日本人としてのアイデンティティの確立に欠くべからざるものである。」と。

 次に、江戸時代、松阪の町、そして宣長について、「近代は江戸時代まさに宣長の頃から始まっていたこと(決して明治維新からでなく)、松阪の町については、蒲生氏郷の城下町作り(扇形の城下町と商人町の配置)、それまで海沿いを通っていた参宮街道を松阪の町を通るように変え、そこから他国の情報・文化が持ち込まれ町の発展が始まったこと、江戸時代は紀州藩の飛び地であったため、それが松阪商人活躍、学問選択の自由度に影響のあったことなど。この背景のもとに宣長と宣長の国学が生じたこと、つまりこの時代とこの松阪の地でなければ宣長が宣長として大成しなかったこと。」をお話くださいました。

 最後に「だから宣長を知るためには、この町に来て、この町を膚で触れて欲しいのです。」と締めくくられました。

ワークショップⅠ

ワークショップ1 ワークショップ2

 5月21日午前9時半より、創立50周年記念事業の第3弾として中里和人東京造形大学教授による絵はがき製作のワークショップ「ポストカードヴュー松阪」が開催された。
 中里氏は法政大学卒業後、1984年よりフリーランスカメラマンとして活躍され、日本の田舎に残された小屋、何気ない路地裏などでのユニークな写真展を精力的に開催している。

 ワークショップには写真部、新聞部の生徒や、保護者、教員が参加した。写真との出会いに始まりスクリーンを使っての作品説明など、大変興味深い話を伺うことができた。
 年代物の絵はがきや学生の作成したオリジナルポストカードを実際に手に取って鑑賞したり、直接質問する機会もあり、写真芸術の深さに触れられる良いひとときであった。
 「写真は俳句と同じ。自分が感じ取った瞬間を凝縮する」という中里氏の言葉が非常に印象的であった。

 6月26日には第2回講演が開催され、絵はがきの作り方を学ぶ。前もって撮っておいた松阪の風景写真の中から選んで撮影者オリジナルの絵はがきセット作り、完成した作品は9月15日の学園祭で展示される。

創立50周年記念コンサート 〜名古屋フィルハーモニー交響楽団〜

 創立50周年を記念して、6月29日(水)〔六年制・特進コース〕、30日(木)〔進学コース〕に、名古屋フィルハーモニー交響楽団によるコンサートが松阪市民文化会館で開かれました。
 名古屋フィルハーモニー交響楽団は1966年の結成以来、名古屋を拠点に活動し、国内外で高い評価を得ている日本を代表する交響楽団の1つです。
 当日は、記念行事のために親しみやすい曲を中心にコンサートを構成していただきました。
 澄んだ音色が会場に響き、質の高い芸術の一端に触れることができました。学校の仲間とともに、普段とは違った特別な時間を過ごすことができ、大変思い出に残る一日となりました。
 また、2日間で、300名近くの保護者や同窓会の方にも鑑賞していただきました。

演奏曲目等は以下の通りです。

出演
名古屋フィルハーモニー交響楽団(指揮 角田 鋼亮氏)
演奏曲目
<第1部>
  • (1).楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲 ワーグナー
  • (2).インストゥルメンタル・ブルース〔楽器紹介〕 ボブ佐久間
  • (3).交響曲 第40番 ト短調 〜 第1楽章 モーツァルト
  • (4).ワルツ「美しく青きドナウ」 ヨハン・シュトラウス
<第2部>
  • (5).組曲「展覧会の絵」 ムソルグスキー
  • (6).ラデツキー行進曲(アンコール) ヨハン・シュトラウス

指揮:角田鋼亮プロフィール

 1980年、名古屋市生まれ。3歳よりピアノと作曲を学び、中学・高校時代には母校のオーケストラ部で指揮を担当する。東京藝術大学音楽学部指揮科で指揮法を松尾葉子、佐藤功太郎各氏に師事。

 卒業後、進学した同大学大学院で2004年、クルト・マズア氏によるマスタークラスの受講生に選ばれる。05年4月、同大学院を休学し、渡独。同9月にベルリン音楽大学「ハンス・アイスラー」に入学、指揮をクリスティアン・エーヴァルト、合唱指揮をエバーハート・フリードリヒ各氏に師事する。テレビ・ドラマ「新春スペシャル・のだめカンタービレ」においては指揮指導を、映画「のだめカンタービレ・最終楽章」では、それに加え千秋真一役のピアノ演奏手元吹き替えを務めた。
 オーケストラ「KLANG FORUM」代表。

指揮者角田鋼亮

名古屋フィルハーモニー交響楽団

 1966年7月10日に結成。翌年10月、第1回定期演奏会を開催。現在の指揮者は、小林研一郎(桂冠指揮者)、モーシェ・アツモン(名誉指揮者)のほか、2011年4月よりティエリー・フィッシャーが名誉客演指揮者に、円光寺雅彦が正指揮者に、川瀬賢太郎が指揮者にそれぞれ就任。充実した指揮者体制を敷くことで、演奏レベルのさらなる向上を目指している。

 2002年にウィーン・フィルのコンサートマスターであるライナー・ホーネックが首席客演コンサートマスターに就任。2004年にウィーン国立歌劇場の総監督(当時)であるイオアン・ホーレンダーが芸術アドバイザーに就任。また1995年には、ポップスオーケストラ・ミュージックディレクターにボブ佐久間が就任し、「名フィル・ポップスオーケストラ」としてユニークな活動を展開している。

 多彩なディスコグラフィを誇り、2010年には話題を呼んだティエリー・フィッシャー指揮「東京公演」のライヴ・レコーディングCDをリリース。受賞歴も多く、これまでに東海テレビ文化賞(1990年)、愛知県芸術文化選奨文化賞(1991年)、文化庁芸術作品賞レコード部門(1997年)などを受賞した。

 現在は愛知県芸術劇場コンサートホールでの「定期演奏会」を中心に、「市民会館名曲シリーズ」や「コバケン・スペシャル」、障害のある方を対象とした「福祉コンサート」など、バラエティに富んだ年間約120回の演奏会を行なっている。

記念コンサート